ブント・インターナショナルフェスがウナ市で開催
9月26日にコロナ禍にも関わらず恒例のインターカルチャー週間がウナ市で開催された。最終日にハイライトともいえるインターナショナルフェスも盛大に行われた。コロナ禍2年目である。“一緒に生活し、一緒に成長する”のモットーの下、オリエントとヨーロッパの国々の団体・グループなどが集い、それぞれのお国自慢の産物を提供、歌やダンスなどの文化プログラムを披露した。我々ドルトムント独日協会もおなじみのリーさんによる好評の折紙ワークショップを開催。和太鼓グループ泉力は今年も一年ぶりに参加し喝采を浴びた。続いて我々の太極拳グループが京都宇多野ユースホステルのTシャツを着て登場。ドルトムント独日協会のブースでは福島プロジェクトのために和風小物の販売と寄付で合計 140 ユーロの収入を得た。昨年同様日本のパートナー球美の里はコロナ感染が猛威を振るう沖縄での福島子ども保養支援を見送った。来年こそはコロナ禍が収束することを心から祈ります。予期せず我々ドルトムント独日協会の長年の社会活動と福島プロジェクトがウナ市の市長に高く評価されました。ありがとうございます。今後も最善の努力を尽くします。
ドコミ・アニメ・マンガコンベンション 2021
今年もドコミ・アニメ・マンガコンベンションが8月7日と8日の2日間にかけてデュッセルドルフの新メッセ会場で開催された。コロナ禍で2度目の開催である。衛生・入場規制は昨年に続き厳しく、コロナに感染して回復した人、予防接種を2回終えた人、PCR検査の陰性証明書の所持者のみが入場を許された。さらに身分証明書の提示も要求された。もちろん会場はマスク必須である。訪問者は模範的であった。会場では出店ブース間はゆったりととられ、通路も広く訪問者が少ないという印象を持つほどであった。確かに一日の入場者数は上限1万4千人と限られていて、コロナ前の2日間で6万人もの訪問者を思うと少ない。このコロナの時期にビッグイベントを開催するドコミの勇気に拍手!
一年の休憩を置いて参加した今年も浴衣、帯、和風小物などを特別価格でゲットした日本ファンの夢をかなえてあげることができたのは嬉しい。売上1.442ユーロは全額当方の福島プロジェクトの資金となる。次回の沖縄での保養は2022年夏を予定している。百聞は一見に如かず、写真をご覧ください。
原爆投下76年 広島デー
恒例の広島デーがコロナ禍の中、今年もドルトムント独日協会とIPPNW(核戦争防止世界医師会議)ドルトムント支部との共催で開催された。ドルトムント市長、国会議員、緑の党をはじめグリーンピース、自然愛護団体、平和フォーラムなど多くの平和団体の参加もあり約100名の参加者を数えた。今年のプログラムは例年より一層多種多様なプログラムであった。
グリーンピースのラインハート・ラッシュケのトランペット演奏でスタート、ドルトムント市長ノーベルト・シルフによる核兵器廃絶のスピーチ、続いてシュルターマン容子(ドルトムント独日協会)による被ばく者の凄惨な経験を繋いでいかなければならないとの訴え、シュルターマン・ホルスト(ドルトムント独日協会)による広島原爆被爆生存者井手口茂の凄惨な体験を綴った日記の朗読、ハインツペーター・シュミット(IPPNW)による銀杏の記念碑の由来、ギーセン大学で日本語の教鞭をとる服部精二による原子力、気候変動、そしてコロナ禍の根底にある共通点の指摘、ペーター・シュトゥルムによる反核の歌、そして最後にヨハネス・ケップヒェン(IPPNW)が核兵器武装と原発およびグローナウに存在するウラン再利用工場とそれに資本投資をしているRWE電力会社を強力に非難するスピーチで締めくくった。
和太鼓グループ“泉力太鼓”グループの力強い演奏でユルゲン・フースマンが司会を務めた今回の広島デーは盛況のうちに終了した。
参加者全般の感想「この広島追悼デーを今後も続けることは重要である、その理由は十分にある」を受け、我々主催者は今後もより多くの人々を巻き込んで来年8月6日に核戦争反対を訴えるであろう。

アースウォーカーズ(http://earthwalkers.jp/index.html)主催の高校生たちと一緒に考える国際理解オンライン講座の一環として「福島支援プロジェクトを通してみた独日のスタンダード比較」というテーマでシュルターマン容子が4月4日(ライブ)と10日(録画)に講演を行った。東日本大震災が勃発した2011年3月以来今日まで10年間行ってきた福島の子供支援プロジェクトを振り返り、日本とドイツの市民社会の差について参加者と一緒に考える試みであった。
主催者のアースウォーカーズはホームページに“世界中を見て周り旅しながら、環境問題や戦争と平和について、また文化やスポーツにも触れながら、多くの先進的なところを学び広げて行こうという仲間が集う団体です”と謳っている。コロナ禍で家に居ながらにして参加できるStay Home Projectを開始した。この講座の面白いところは講演後の意見交換に十分に時間を取っている点であろうか。そこでは講師はもとより参加者が積極的に意見を述べることが求められる。4日も10日もいろいろな質問、回答、意見が出て4時間があっという間に過ぎた。この講演はアースウォーカーズのホームページのYoutubeで質疑応答を含めご覧になれます。
参加者の感想
今日は素晴らしい講演有り難うございました。お疲れ様でした。
所々はネット配信で観てましたが全体像があまり良く分かってなく、今回の講演で容子さんの活動がとても良く分かり特にドイツ人との違いも良く理解出来ました。
先にスポンサーを見つけてスポンサーマラソン募金にする凄く良いシステムですね。自発的に考えてやる姿勢と募金を渡す時のエピソードで生徒の走った努力の重みを感じて下さいとの先生の言葉に感激でした。
背景にはNPO法人が高い地位で確立されていて支援の意識が自ずと違う事が理解出来ました。
日本では寄付特にボランティアと云うと一時的な助け合い(はてな)NPOの立場も明確に認識されてないし被災地の人に何かしたい気持ちがあっても日本人は支援のレールに繋がらずあきらめてしまう。個人の力では何も出来ないと思い込んでしまう。
「支援有り難う」の言葉の切り返しに「こちらこそ、この様なプロジェクトを立ち上げて貰い感謝です」とのくだりは感動的でした。日本と1番のギャップを感じましたね。
又活動資金をドイツカリタスが即決して出してくれて、また外部向け文書にカリタスのロゴを載せましょうかという問い合わせに、「貴方たちが立ち上げた活動なのだからカリタスのロゴを使えばカリタスの活動と見なされるから使わない方が良いですよ」と言われたお話し等興味深く聴かせて貰いました。
ご夫妻で10年もの間活動された事に感謝です。とても誇りに思います。
自身を振り替えると自国の事なのにと自責の念にかられます。
C.S.
福島原発惨事10年、福島支援プロジェクト10年
ドルトムント独日協会とIPPNWドルトムント(世界核戦争防止医師会議)共催による恒例の福島デーが今年も3月11日に開催された。シュルターマン容子が福島原発惨事10年の現状、福島子ども支援プロジェクト10年と題して講演。続いてIPPNWの医師ユルゲン・ヒュースマン氏による講演“福島原発惨禍による健康への影響―チェルノブイリ原発事故との比較”が行われた。
コロナ禍が続く中、初めてのオンラインによる福島デー開催となった。国際交流センター(Auslandsgesellschaft.de)のシュタインバッハさんの技術支援により講演会は滞りなく進行した。コロナ禍が今後どう発展するかが見えない中、オンラインによるイベントは今後も続くことになると思われる。このたびの講演会は今までの参加者層と異なり遠距離の方、および若い年齢層の方の参加が目立った。しかし環境が可能になればまた会場での開催も行う予定。
参加者の感想を一部お届けいたします。
- 講演は素晴らしく、具体的であった。福島に関してかなりの情報を持っていると自負していても、このようにコンパクトでわかりやすい講演はなかなかない。
- 非常に面白い講演であったと同時に気分が重くなった。日本政府の自国民の扱い方は恐ろしいと思った。
- とても興味深い素晴らしいプレゼンテーションをありがとうございます。主人はたくさんメモを取っていました。
- 福島、日本の惨状が丁寧なご説明によりドイツの聴衆にも十分伝わったのではないでしょうか。
- とっても良かったです。ズーット10年も経つって思ってましたけど、更に原発について考えさせられました。なし崩し的に再稼働が行われたり、古い原発の寿命を20年も延ばしたりとか・・・あの黒い汚染土等の袋がどんどん増えて行かないように祈るばかりです。場所によっては未だに住んでいる住人の家の前に一時的に保管?されているなんて、そんな馬鹿な、って思ってしまいます。



