支援事業 – 2015

ドルトムント独日協会設立25周年祝賀会伝統的な三線演奏と和太鼓演奏、
琉球空手演武

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外国協会会長クラウス・ヴェーゲナーおよび独日協会ドルトムント会長のシュルターマン容子の挨拶に引き続き、過去25年にわたる独日協会の文化活動の歴史の振り返りがあった。デュッセルドルフの日本デー、恵光寺訪問、すしコース、お点前をはじめ、多種多様なテーマについて多くの講演会が行われた。様々なパートナーと共催で行われたイベントも多い。今回の25周年祝賀会が沖縄スタイルで行われたのには理由がある。2011311日の東日本大震災以降ドルトムント独日協会はその活動の重点を福島の子供支援に移した。主にドイツで集められた寄付金で現在まで960人の福島の子供たちを合計10回沖縄に招待することができた。今後もこのプロジェクトは継続される。三線演奏で素晴らしい喉を聞かせてくれた崎原永人氏と無限道場の方々の力ある和太鼓演奏、琉球空手演武が祝賀会に一段と花を添えてくれた。飯塚剛氏の素晴らしい和食に皆舌鼓を打った。皆様の心あるご支援ありがとうございます。今後もどうぞよろしくお願いいたします。

寄付合計333ユーロ10セント。


201511

福島訪問

11月中旬の今回の福島訪問時も、福島県ユースホステル協会の副会長であり経営者でいらっしゃる平野俊一氏と奥様のみち子さんに迎えられアトマゲストハウスに宿泊した。福島市訪問は2年ぶりである。このゲストハウスは福島市と吾妻山麓が見渡せる眺望抜群の場所に位置する。福島第一原発の事故以降3度目になる福島県訪問については折を見てブログにレポートを掲載する予定であるが、2年前と同様「これ をドルトムント独日協会のフクシマ支援プロジェクトに使ってくださいと封筒を渡された。中には5千円と1ユーロが入っていた。アトマゲストハウスの受付に設置してある募金箱の中身である。ありがとう、支援を今後も続けます。

Yoko Schlütermann


926にウナ市で恒例の“ブントインターナショナル祭”が開催された。この国際色豊かなフェッシバルは、その前日まで12日間にわたり開催されていた“インターナ ショナル・ウィークス”のハイライトであり、今年のテーマはアフリカであった。まず和太鼓グループ“泉力”によりフェッシバルのスタートが切られ、引き続き移民支援にこの一年間大きな貢献をした団体、個人の表彰式が行われた。ドルトムント独日協会の参加は今回で5回目を数える。和太鼓演奏の後、ウナ市の同好会太極拳グループが登場。近隣のベーメン市を活動の拠点とする“タワー・ファルター”折り紙同好会は、会場の 装飾と折り紙の指導、販売で福島支援プロジェクトにおおいに貢献。義援金68ユーロ

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 沖縄・琉球フェスティバル

823日(日)に第一回目の沖縄・琉球フェスティバルがデュッセルドルフのフォルクスホッホシューレで開催された。主催者はサンシャイン沖縄と無限道場。主催者による初めてのフェスティバル開催であったが、ふたを開けてみると大盛況。プログラムは三線演奏、琉球古武道、琉球舞踊など琉球伝統文化が盛りだくさん。また黒糖を使った沖縄の甘味、シークワーサー、泡盛など沖縄名物の販売店にも多くの人だかり。ドルトムント独日協会のブースにも福島支援プロジェクトに熱心に耳を傾けてくれる人々が訪れ、282.90ユーロの募金が集まった。

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816広島原爆投下70年の記念式典の一環としてボッホム市のプロテスタント系シティー・アカデミーで本の朗読と講演が行われた。

広島の原爆を爆心地から500メートルの地で生き延びた井手口茂美氏が後にその体験を記録した著作ことりもカラスもいなくなったがファビアン・リートケ氏によって朗読された。続いて国際核戦争防止医師団メンバーのイングリッド・ファージン博士が医師たちが核兵器、原発に反対する理由を非常に印象的に述べ、引き続きシュルターマン・容子氏が福島の現状を語り、福島プロジェクトを紹介、寄付をお願いした。井手口理磨氏とファビアン・リートケ氏のトロンボーンの演奏で式は終了。訪問者による募金総計160ユーロ。さらにアカデミーは当日の入場料を寄付してくださる。

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2015810日現在の義援金総額322.162ユーロ


810、ドルトムント市区長、バーバラ・ブローテンベルク氏のイニシアチブによる広島原爆投下70の式典がアップラベック地区で開催された。

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ブローテンベルク氏の呼びかけで多くの生徒や公益団体により折り鶴3000羽が寄付され、当日会場となった広場に飾られた。トロンボーントリオのブチナーテ(井手口理磨、トーステン・ランゲ=レティッヒ、ファビアン・リートケ)の演奏、ベーメ・鴛海幸子氏の日本の歌、ピアノ伴奏ノーベルト・スターシックに続き、ファビアン・リートケ氏は広島原爆生存者、井手口茂美氏の著書小鳥もカラスもいなくなったの一節を朗読。シュルターマン容子氏が最後に貞子と千羽鶴の話を紹介し、原爆と原発の廃絶を訴えた。

雷雨にも関わらずレインコートと傘で聴衆と主催者は連帯感を共有した。募金合計43.90ユーロ


ドルトムント独日協会のヒルフェ・フュー・ヤーパン・プロジェクトでこのたび新パートナー、沖縄球美の里と協力して行った福島の子供たちの初回保養キャンプ(7月20日~29日)が無事終了しました。子供たちの様子とドイツの支援者への感謝の言葉が下記のリンクでご覧いただけます。次回の保養キャンプは8月17日から26日まで開催されます。その様子も球美の里のホームページでご覧いただけます。

DSCF4623http://www.kuminosato.com/#!/c20sn
http://kuminosato.blog.fc2.com/blog-entry-654.html


広島原爆投下70周年

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広島原爆投下70年にあたり86、ドルトムント独日協会、平和団体、IPPNWの共催で記念式典が開催された。ドルトムント市内をデモ行進した一行はドルトムント市庁舎で光芸術家、レオ・レーベンディッヒの世界平和の花とトロンボーントリオ、ブチナーテに迎えられた。70周年の記念式典では核戦争反対世界市長同盟に加盟するドルトムント市長、ウルリッヒ・ジーラウの挨拶に続き、ドルトムント独日協会会長のシュルターマン容子 が、原爆だけでなく原発もその放射能の危険さ故廃絶すべきだと訴えた。日本総領事、島崎薫氏のメッセージが読み上げられた後、爆心地から500メートルのところで被爆した井手口茂美氏がその体験を綴った著書「小鳥もカラスもいなくなった」の一部が紹介された。この著書は氏の孫娘の井手口理磨氏とその伴侶であるファビアン・リートケ氏により70周年にあたりドイツ語に翻訳された。

Zum Gedenken an den Atombomben-Abwurf auf die Städte Hiroshima und Nagasaki vor 70 Jahren luden die Deutsch-Japanische Gesellschaft und die Dortmunder Friedensinitiativen zum traditionellen Mahngang

Zum Gedenken an den Atombomben-Abwurf auf die Städte Hiroshima und Nagasaki vor 70 Jahren luden die Deutsch-Japanische Gesellschaft und die Dortmunder Friedensinitiativen zum traditionellen Mahngang „Atomwaffen weltweit ächten und vernichten, nicht modernisieren!“ mit anschließender Gedenkveranstaltung im Rathaus ein. Auch Oberbürgermeister Ullrich Sierau nahm an der Veranstaltung teil. Lichtkünstler Leo Lebendig präsentierte seine Lichtinstallation „World Peace Flower“.
Bild: Viktoria Kazachkova/Auslandsgesellschaft NRW

下記のリンクで記念式典の様子をご覧いただけます。


724に始まった今年の日独青少年交流は福島の青少年たち18人とドイツの青少年17人が参加した。13年来続くこの交流は2011年の東日本大震災の年を除いて今回で12回目になる。この交流を比類なきものにしているのは、日本の青少年が来独しザクセン州のザイダユースホステルに滞在するとき、同年日本を訪問するドイツ人の青少年たちが事前研修を兼ねて合流し、1週間共同生活を送る点である。今年は福島の青少年たちが交流に招待された。受け入れ側のザクセンユースホステル協会担当者は、「福島の原発事故その後」と「ドイツの脱原発とエネルギー政策」を交流の重点テーマとした。それらのレクチャーに続くディスカッションでは脱原発賛否両論が出たが、そのとき面白い状況が起きた。ドイツの青少年たちは全員脱原発に賛成、日本の18人の青少年たちのうち3人が脱原発に反対、つまり原発は必要だという意見を述べたことである。

ドイツ側は、地震と火山が多い日本で絶対安全とはいえない原発をなぜ再稼働するのか、原発を稼働しないと日本には電力が足りなくなる、雇用がなくなるというのは正しくない、再生可能エネルギーを促進すれば電力も得られるし、また雇用も創出できる、という意見が多勢をしめた。

日本側の脱原発反対の参加者の意見は、福島第一の事故前は生活も安定していて、村は豊かでよかったというもの。福島の青少年たちの複雑な気持ちをF君の言葉を借りて総括すると、「、、、原子力発電は低コストで発電効率が良いですが、放射能物質を発して危険なのでそれに代わって再生可能エネルギーや火力の割合を増やしていかなければいけないのかなと思ったが、火力の割合が増えると環境悪化の原因になるし、水力は発電所をつくるのにたくさんの費用が掛かるなと思った。なので僕は原発は完全になくなった方がよいと思うが、原発の分の電力を作るのはとても難しい課題だと思った。」となる。

この1週間の共同生活で両国の青少年たちはすっかり仲良くなり、ドルトムント独日協会の福島支援プロジェクトも彼らの支援を受け、浴衣と帯のプレゼントをいただき、さらに募金216ユーロが集まった。

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ドルトムント独日協会の福島の子供支援プロジェクトが新しいパートナー沖縄・球美の里

夏の保養キャンプをスタート

沖縄・球美の里の第9次保養キャンプは720日から29日まで、第10次保養キャンプは817日から26日まで各55人の参加者を迎え開催されます。下記のサイトで福島の子供たちが、沖縄久米島の大自然の中で、球美の里のスタッフ、ヘルパーの方々に見守られながらストレスを忘れて思い切り滞在を楽しむ様子を毎日ご覧いただけます。
この場をお借りして、当方のプロジェクトをご支援くださっている募金者、支援者そして国際カリタスの方々に心から感謝の言葉を述べさせていただきます。我々は福島の現状が全く改善されていない状況をかんがみ、今後もプロジェクトを継続していく所存です。福島には約275000人の子供たちが住んでいます。第一次および第二次検査で今日まで計126人の甲状腺がんまたはその疑いが濃い例が確認されました。今後もご支援をよろしくお願いいたします。

ドルトムント独日協会ブログ www.hilfefuerjapan2011.de

沖縄・球美の里ブログ: http://www.kuminosato.com

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201572


ベルリン在住のジャーナリストの永井潤子さんが、ドルトムント独日協会の福島の子供支援プロジェクトについて記事を書いてくださいました。当方のプロジェクトがスタート時から描写されています。尚、永井潤子さんが運営しているブログはとても充実しています。ドイツのエネルギー、環境分野の実態を知ることができるお勧めのリンクです。

みどりの1kW: http://midori1kwh.de/2015/05/31/6914

ドイツの募金で福島の子どもたちが沖縄で保養

2015531 永井潤子 みどりの1kwh

先 日、ベルリンの郊外、クラインマハノウの小学校を一人の日本人女性が訪れ、300人の子どもたちや父兄を前に福島の子どもたちの様子について話をした。こ の女性はルール地方、ドルトムントの独日協会の会長を務めるシュルターマン 容子さん。彼女とこのプロテスタント教会系の小学校の生徒たちは、数年前から同じ目的で強く結ばれている。
最初のきっかけは2012年のある日、同校の女性校長、レーギエン=クナプケ先生が、子どもたちが集めたお金をシュルターマンさんたちが始めたドル トムント独日協会の福島の子ども支援プロジェクトに寄付したいと申し出たことだった。シュルターマンさんは早速この学校に出かけて、2011311日 の福島原発事故直後に立ち上げた「日本のための救援活動(Hilfe für Japan)」について説明した。原発事故が起こって以来、外に出て思いっきり遊べない福島の子どもたちを約2000キロ南の沖縄で休暇を過ごさせるため の募金活動だという話に、クラインマハノウのこどもたちは強い印象を受けたようだったという。福島の事故前の四季の映像を見せると、「きれい!」「素晴ら しい!」などという声が盛んに上がった。その美しい福島が原発事故によって放射能に汚染されてしまったのだ。この時手渡された子どもたちの募金は 315246ユーロ(約41万円)という高額だったが、子どもたちが集めた細かな硬貨も含まれていたため、ずっしりと重かったという。翌2013年は 2400ユーロ(約31万円)、そして去年は更にたくさんの募金を集め、3680ユーロ(約478000円)も送金してくれた。シュルターマンさんは今 年も学校の招待を受けて2度目に訪問し、保養キャンプの様子を紹介した。そして約300人の子供たちが「スポンサー・マラソン」で合計5693周して集め てくれた募金3700ユーロ(約48万円)を受け取った。
この学校の子どもたちの募金活動の中心となるのが、この「スポンサー・マラソン」と呼ばれる活動だ。ドイツでは学校などでさまざまな目的、例えば図 書館の充実とか体育用品の購入とか、クラス旅行の費用のためなどにお金が必要になった時、あるいは社会的なプロジェクトや特定の組織のために募金をしたい 時に「スポンサー・マラソン」を実施することが、1990年代から盛んになった。「スポンサー・マラソン」の参加者たちは、事前にできるだけ多くの「スポ ンサー」を集め、あらかじめ、一定の時間内に決められたコースを何周すればいくらというように、もらえる金額を決めておく。ランナーたちはできるだけ多く のお金を集めようと頑張って走るので、お金が集まるとともに自分たちの健康増進にもつながり、学校にとっては共同の達成感も味わえるという効果がある。小 学生たちの「スポンサー」は、親たちや近所のおばさん、商店街のおじさんたちだったりするようだが……。普通は学校の「スポンサー・マラソン」で集めたお 金の半分ほどは自分たちのために使うようだが、レーギエン=クナプケ校長先生によると、この学校の生徒たちは集めたお金をすべて福島の子どもたちに送 ることを望んでいるという。

シュルターマン 容子さんらドルトムント独日協会の役員たちがすごいのは、この募金活動を早くも2011315日、つまり東日本大震災の4日後に立ち上げていること だ。多くの人がテレビの前に釘付けになって大きな津波が家々を飲み込んでいく様子や被害を受けた原発の映像などを呆然と見ていたときに、彼女たちはすぐさ ま行動を開始し、「日本への救援活動」を立ち上げ、記者会見などを行なって募金を呼びかけた。シュルターマンさんたちは、チェルノブイリ事故の被害にあっ たこどもたちをドイツ各地で受け入れた経験にならって、集まったお金で福島の子どもたちを避難させたいと願ったのだ。ドルトムント独日協会が、ノルトライ ン・ヴェストファーレン州の外国協会(Ausland Gesellschaft) に属していることも有利だった。外国協会は、第二次大戦中主にユダヤ人を迫害した苦い経験を踏まえ、二度とこのような愚行を繰り返してはならないとの反省 からドルトムントの市民たちが戦後、外国文化の理解、国際的対話、平和教育を目指して設立した組織で、ドルトムント市の補助金100%で運営され、現在は 28もの2か国間の協会が所属している。その一つが独日協会である。事故直後のドイツ人の日本の人たちへの同情と連帯感は非常に大きく、外国協会の絶大な 支援を背景に、独日協会や外国協会の催し物などを通じて多額の募金が集まった。
そのお金で2011年夏、第1回の行動計画が実現し、111人の福島の子どもたちが726日から4週間、沖縄で素晴らしい暑休みを過ごすことがで きた。受け入れてくれたのは那覇にある沖縄国際ユースホステルのマネージャー、福島誠司氏で、部屋を提供してくれたほか、さまざまな便宜を測ってく れた。 福島氏とシュルターマンさんは30年以上前からの知己で、別の青少年交流計画で協力し合ってきた仲である。第1回の募集に対して700人もの子どもが応募 してきたが、原発事故後、外で全然遊べなかった子どもなどを中心に100人余りに絞らなければならなかった。福島氏は沖縄滞在中のプログラムを作成、実行 し、40キロウォークを実現させた。内部被曝をしている子どもたちはたくさん水を飲んで、たくさん汗をかき、たくさん食べて、たくさん排泄して、放射能を 外に出すことが重要だという考えからだ。暑い沖縄で、放射能を気にしないで長距離を歩いたり、青い海で泳いだり、外で思いっきり遊んだり、サッカーをした り、浜辺でカニと戯れたりすることができて、子どもたちは大喜びだった。最初食が細かった子どもたちも4週間の間には、もりもり食べ、ぐんぐんたくましく なっていったという。あるお母さんの感謝の手紙によると、子どもたちは体力と免疫力をつけただけでなく自信をつけたようで、精神的にも強くなって帰ってき たということである。子どもたちの間には、こういう素晴らしい夏休みをプレゼントしてくれたドイツの人たちへの感謝の気持ちも生まれ、「大きくなったらド イツに行って、子どもの時にこういうことがあったと話したい」とか、「ドイツと関係のある仕事をする」とか言う子どもたちも出てきた。
201112月までに16万ユーロ(約2000万円)もの募金が集まったものの、この規模でプロジェクトを遂行し、ましてや継続するのは財政的に 困難であった。そこでシュルターマンさんたちは地元のカリタス(カトリック教会系の慈善団体)を通じ、福島の現状とプロジェクトの構想を書いたレポートを 添付し、国際カリタスに補助金の申請をした。すると、翌日すぐに返事があって「素晴らしいプロジェクトだが、お金はいくら必要なのか」「当面40万ユーロ (約5000万円)必要だが、募金で集まったのは16万ユーロしかない」という会話が交わされた。その翌日には「それでは、足りない24万ユーロ(約 3000万円)をあげましょう」という連絡があったという。こうしたドラマチックな展開で資金不足は解消され、沖縄県や県内の企業の協力も広がっていっ た。

ドイツ国内の募金活動もどんどん支持者の輪が広がり、これまでに春、夏の8回のキャンプを実施し、合計830人の福島の子どもたちを沖縄での保養に 送り込むことができた。ドイツのカリタスの資金援助も普通は1プロジェクトにつき3年の期限が設けられているというが、このプロジェクトへの援助は3年過 ぎた後も続けられている。カリタスがこれまでに提供してくれた資金を含め、このプロジェクトのためにドルトムント独日協会が日本に送金した額は、現在まで に約1億円にのぼるという。ドイツ側の継続的な支援に反して、日本の公共機関や大企業の協力があまり得られないのを、関係者は残念に思っている。
福島の子どもたちへの休暇支援活動は長期にわたって続ける必要があるが、ここへ来てプロジェクトは大きな痛手を被ることになった。プロジェクト設立 以来、献身的に協力してくれてきた福島氏が沖縄国際ユースホステルをやめることになったため、100人の子どもたちをまとめて受け入れてくれるところがな くなったのだ。幸い、今年の夏休みから、フォトジャーナリストの広河隆一氏がドルトムント独日協会の支援プロジェクトのスタートから約1年後沖縄の久米島 で立ち上げたNPO法人「沖縄球美の里」と協力することになったが、球美の里では100人を1度に長期間宿泊させることはできない。そのため今後は各10 日間の春休みと夏休みのキャンプを繰り返し支援することになるだろうという。
いずれにしてもこのプロジェクトを長期にわたって続けるためには、長期にわたる支援活動が必要だ。ベルリンに住む私たちも今年311日、ベルリン 在住の指揮者、渡辺麻里さんが中心になって開いたチャリティー・コンサートでの「沖縄球美の里」への募金総額1690ユーロ(約22万円)を寄付した。渡 辺さんは今後もできる限りこのプロジェクトに協力していく意向を明らかにしている。
なお、このプロジェクト、「日本への救援活動(Hilfe für Japan)」宛の募金は慈善団体のカリタスを通じて日本に送られるため、手数料がかかることなく、募金全額がプロジェクトのために使えるという利点もあるという。口座番号などは以下のリンクで。

「日本への救援活動(Hilfe für Japan)」 www.hilfefuerjapan2011.de

NPO法人、沖縄・球美の里  http://kuminosato.net

広河隆一さんのウェブサイトhttp://www.hiropress.net


6月28日 日曜日 トランテンローターファームのお祭りに参加してきました。このファームでは、野菜や果物はすべて無農薬、動物もコンクリートの建物に閉じ込められることもなく、のびのびと外で育てられています。自家製ソーセージ、採れたての野菜を使ったサラダなどが販売され、またフリーマーケットも同時に開催されました。お天気にも恵まれ、たくさんの人が訪れる中、私たちのプロジェクトに興味を示し、寄付をしてくれたり、日本の小物を買ってくれたり、私たちを勇気づけてくれたりと、大変有意義な1日となりました。今日1日で224ユーロ集まりました。井手口理磨

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627、ヘーマー和太鼓学校(代表モニカ・フォルマー)のオープンドアデーが開催された。この和太鼓学校は、以前希望太鼓と名乗っていたころから様々なチャリティーコンサートを通してドルトムント独日協会のプロジェクトを支援してくれている。ヘーマー市への引っ越をきっかけに改名し、このたびのオープンドアデーを開催する運びとなった。我々ドルトムント独日協会はゲストとして招かれ、福島の現状報告をし、義援金を募り、日本の小物を販売した。折しも夏休み休暇に入った翌日であり、また良すぎる天候にのせいか、来場者は残念ながら期待通りではなかったが、いらした方々は福島の子供たちのために気前よく財布のひもを緩めてくれた。募金口座の額が323ユーロ増えた。

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613日に日本バザーが開催された。今回で2度目になるこのバザーの売り上げは、全額福島支援プロジェクトヒルフェ・フュー・ヤーパンに回される。このバザーでは多種多様な浴衣、着物、和装小物が提供されることが一部の人々に知れ渡ってきたようだ。着物を着た若いドイツの青年たちの姿も会場に散見することができた。彼(女)たちは、今回も着付けを担当した澤葉子氏が開催する着物教室の生徒たちだ。小物などを物色しているうちに着付けも手伝うことになった。ドイツ人折り紙講師リーさんによる折り紙ワークショップはいつも人気がある。収入1.226ユーロ50セント。

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522プロテスタント系小学校クラインマッハノウを再度訪問した。2012年の初回の訪問から3年経った今、もう一度学校を訪問してドルトムント独日協会の福島の子供支援プロジェクトのその後についてお話しさせていただきたいとの問い合わせに女性学校長レギーン・クナプケ氏から快諾を得た。我々は2012年に初めて当方のプロジェクトのためにスポンサーマラソン*で子供たちが集めた寄付をいただきに当校を訪問した。それ以来毎年寄付が送られてきて、すでに総額9.200ユーロ(約120万円)にも達していた。校長の返信には、今年も生徒たちは貴団体のプロジェクトに寄付することに決めました。前回同様 生徒たちの心の重さを感じていただくために寄付を現金でお渡しいたします、とあった。
当校では毎週金曜日に全校生徒合同でその週の主な出来事について一週間の振り返りが行われる。この日はスポンサーマラソンがメインテーマで、約300人の全校生徒が一定のコースをなんと5693周し、それにより3.700ユーロ(48万円)の寄付が集まったとの報告があった。我々は、現在まで830人の福島の子供たちが8回の保養キャンプで沖縄に招待されたことをたくさんの写真とともに報告した。小学校の生徒たちへの支援の感謝の気持ちとして日独友好バッチがプレゼントされた。学校を去ろうとすると、校庭で遊んでいた生徒たちから頑張ってねとの声援があった。クラインマッハノウの生徒たち、福島の子供たちを忘れないでくれてありがとう!
注:スポンサーマラソン:ドイツの子どもたちが寄付金を集めるときによくとられる手段である。まず子どもたちは自分の家族や近所の人々に話しかけ、または企業に出向き、寄付金の目的を説明し、決められたルート一周につきある金額を寄付してくれるよう交渉する。

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アクション週間チェルノブイリ福島

チェルノブイリ原発事故からちょうど29年目の今日、426IBB(世界教育交流事業団)のヨーロッパアクション週間の一環としてバット・ザッセンドルフ市のプロテスタント教会でアクションミサが行われた。ドルトムント独日協会はゲストとして招かれ、ミサの後隣接する多世代ハウスで福島の現状について話をし、プロジェクトを紹介。バット・ザッセンドルフ教会、男性サークル、サックスミュージシャンのクリスティーナ・ヤコブ氏など多くの方々の強力な支援で685ユーロの募金が集まった。

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ドジャクアニメ・マンガコンベンション新しい形でスタート

2015年4月19日 今回のドジャクはドルトムント独日協会の親団体である外国協会ノルトライン・ヴェストファーレンで開催された。ドイツで人気が衰えることのないコスプレコンクールをはじめ、舞台でのパフォーマンス、飲み物・お手製ケーキが無料のメイドカフェ、ワークショップなどが来場者を喜ばせた。独日協会は今回も浴衣や日本の小物を販売、折紙ワークショップを開催。福島の現況のお話しとプロジェクトへの支援のお願いはもちろん欠かせない要素。今回もお手伝いいただいたボランティアの方々、募金者、そしてもちろん浴衣を寄付してくださった方々に心からお礼を申し上げます。 募金額650ユーロ50セント

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リフレッシュキャンプ第8回スタート‐93人の福島の子供たちの笑顔!

Gruppenfoto März 2015

福島の子供支援プロジェクト“ヒルフェ・フュー・ヤーパン”の第8回目が3月25日にスタートしました。今回招待された93人の福島の子供たちは夏らしい陽気の中、沖縄の大自然を4月5日まで堪能することになります。子供たちの毎日の様子を沖縄県ユースホステル協会ののウエブサイトでご覧いただけます。http://jigyo.okinawa-yha.org/

すでにお知らせしましたように、震災直後から今日まで実行してきましたプロジェクトですが、沖縄県ユースホステル協会との共催は今回が最後になります。そして今夏からはNPO法人球美の里(理事長:広河隆一)と協力して福島の子供たちの保養を継続いたします。http://kuminosato.net/

今後とも今まで同様ご支援くださるよう心からお願いいたします。

シュルターマン容子

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ブチナーテ主催の2度目のチャリティーコンサート

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2015322、大震災後4年を迎えチャリティーコンサートが開催された。主催者は1年前にもドルトムント独日協会の福島支援プロジェクトのためにコンサートで多額の募金を集めたトロンボーントリオブチナーテ。今年のコンサートはトロンボーン奏者の井手口理磨氏の大勢の人が一丸となって助けの手を差し伸べれば一つ一つの小さな助けが大きな助けとなるの挨拶でスタートした。プログラムは多彩でブチナーテの演奏に始まり、バーダッハ氏のピアノ演奏が加わり、原氏の指揮と荻本氏のピアノ伴奏でデュッセルドルフ所在の桜コーラスの合唱と続いた。桜コーラスがブチナーテの伴奏で歌った上を向いて歩こうに聴衆もしんみりと耳を傾けた。コンサートの開始前に、ハンドメイドのバッグや日本の小物などが販売され、また折り紙ワークショップと書道ワークショップも開催された。ドルトムント独日協会を代表してホルストシュルターマン氏が福島の現状を伝え寄付をお願いした。観客の一人が飛び入りで舞台に上がり、募金の金額は問題ではない、小さな額でも被災者との連帯感を表すことに意義があると述べた。約170人の聴衆で2.100ユーロの募金が集まった。

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2015311福島4を迎えイアン・トーマス・エッシュ氏のドキュメンタリー映画“A2‐B‐C”を放映。日本在住の氏の映画では福島の住民、主に母親や子供たちの苦悩が如実に表現されており来場者の共感を呼んだ。続いてシュルターマン容子氏が福島の現状とドルトムント独日協会の福島支援プロジェクトに関する最新ニュースを報告、さらに医師ユルゲン・フースマンが甲状腺がんとチェルノブイリ原発事故後の欧州における発生状況について講演。寄付67ユーロ。

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2015年3月11日ベルリン_リンデン教会にて福島の子供達のための慈善コンサート

2015年3月11日、慈善コンサートをもって4年前の大震災の一万八千人以上に上る犠牲者を偲び、そして原発事故により今も危険と不安に生きる福島の子供たちのための保養プロジェクト「沖縄球美の里」のために義援金を集めました。今夏よりドルトムント独日協会が「沖縄球美の里」の支援を始められることがわかりましたので、著作権協会への使用料を引いた募金額1690ユーロをそちらの募金口座に振り込ませていただきました。これからもこの保養プロジェクトが末長く続けられますように願っています。演奏家の皆さんと支援いただきました皆様に感謝の意を表します。

渡辺麻里

Programm 11.03.15 Lindenkirche Kopie.pages

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2015220にヨハン・スタイ氏の講演がIPPNWとの共催で開催された。氏は30年来ドイツに存在する核廃棄物を警告している。ドイツは脱原発宣言をしたとは言え、現在もヨーロッパで2番目に大きな原発保有国であり、それゆえ核廃棄物の生産国でもあると演説。引き続きシュルターマン容子氏が日本の核廃棄物の状況とドルトムント独日協会の福島支援プロジェクトの現況を紹介。外国協会のホールはほとんど満席になり、243ユーロの寄付金が集まった。

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2015年元旦

新年あけましておめでとうございます。新年が皆様に健康で満足できる一年となりますよう、福島支援プロジェクトチーム一同お祈りいたします。

新年にあたりプロジェクトに関する新しい動きをご報告いたします。このヒルフェ・フュー・ヤーパンの事業も今春のキャンプ(325日~45日)で8回目となります。延べ参加者数約850人の福島の子供たちが沖縄でリフレッシュキャンプを過ごしたことになるでしょう。

さて、2011年の大震災直後から沖縄県ユースホステル協会と合同で行ってきたヒルフェ・フュー・ヤーパンのプロジェクトですが、日本側プロジェクト責任者である沖縄国際ユースホステルマネージャー福島誠司氏がこのたび一身上の都合により日本ユースホステル協会を退職することになりました。今まで汗水たらして現場で子供たちのお世話をしてくださった福島誠司・恵ご夫妻をはじめスタッフの方々、多くのボランティアの方々に心からお礼を申し上げます。大きな事故もなくこれだけ多くの子供たちが笑顔を取り戻せたのは一重にこれらの方々のおかげです。ありがとうございました。

ドルトムント独日協会はプロジェクトヒルフェ・フュー・ヤーパンを今後も新しい形で続けます。募金活動を続けることにより福島第一原発事故の収束の見通しが全くついていないこと、福島の住民が事故前の生活を取り戻すにはまだまだ時間がかかる現実を訴えていきます。ドイツ住民の福島の子供たちを思う尊い気持ちの結晶である募金を、今後は我々と考えを同じくするNPO法人沖縄・球美の里 (理事長 広河隆一)と協力して福島の子供たち支援のために使います。当NPO法人は2012年から久米島で福島の子供たちのための保養プロジェクトを展開しています。

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皆様には今後も変わることなくご支援をくださるようお願いいたします。

ドルトムント独日協会, 会長 シュルターマン容子

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ご報告フックス真理子

 チャリティコンサート 「福島のこどもたちのために」 

125日(日) 私たちSAYONARA Genpatsu Duesseldorfの主催で、上記のコンサートを行いました。お蔭様で大成功でした! 会場は、フックス自宅、デュッセルドルフから車で30分、オランダ国境の近くです。
実は、コンサート間際になってから、何人かの方々からドタ参加希望のお電話やメールをいただき、どうせこの雪だし、きっと来ない人もいるだろうなと思ったもので、「はいはい~、いいですよ。ぜひ来てくださいね」と気前よくOKの返事を出したのですが
うううっ、ドタキャンの人は一人もおらず、結局、なんとほぼ80人のゲストをお迎えしてしまったのでありました@@/ うちの定員はMax70人、仕方なく10人近くの人が奥の畳の部屋で、座布団に坐って鑑賞、村の演芸会みたい(昔、津軽半島の公民館で、高橋竹山の三味線を聴いたときを思い出してしまったフックス)。でも、楽しいコンサートでした。クラシックから始まって、最後はジャズで盛り上がりました。

開会の挨拶のときに、うちの隣人のエリカに「コインのちゃらちゃら鳴る音は聞かせてほしくない、お札の擦れる音でなくっちゃね」とプッシュしてもらったので(気の弱いフックスはもちろん、そんなことは言えませんよ)、出口に東大寺南大門のようにそのエリカと夫の仙人おじさんが左右に立って差し出した寄付のカゴに、お客様はお札を入れざるを得ず、いや、音楽がよかったからですね、入るわ入るわお札が!!合計945ユーロ也!!まだ何人かの方が別途振り込むと言ってくださっているので、きっと1000ユーロはいけるでしょう。これは、ドルトムントの独日協会によるプロジェクト「Hilfe für Japan」、福島のこどもたちの転地療養キャンプに全額寄付いたします。お客様方からたくさんのケーキや和菓子の差し入れもいただきました。本当に嬉しい1日でした。

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新年最初の プログラムはトロンボーントリオ、ブチナーテのコンサートで幕開け。井手口理磨、トーステン・ランゲレティッヒ、ファビアン・リートケ氏らで構成されるトリオのレパートリーは、ルネッサンスからバロック、ロマンそして現代音楽と幅広い。日本の歌上を向いて歩こうはもう大分前から彼らのスタンダード演奏曲に含まれ、アンコールでも聴くことができた。ドルトムント独日協会は福島原発事故後の現況を述べ寄付を募った。寄付とパメラさんのハンドメイドの折り紙カレンダーの収入で合計310ユーロの寄付が集まった。